アメリカ合衆国第18代大統領のユリシーズ・グラント氏訪日。
政府としては、なんとしても成果を上げたいところでした。
そこで、渋沢栄一が設立した「商法会議」の手も借り、民間からも大いに訪日を喜び、歓迎していることを伝えたいと願ったのでした。
外国では女性も裏方に隠れておらず、堂々と来賓をもてなします。
そこで、大隈重信邸で奥方たち主催の勉強会が開かれました。
お千代と喜作の妻よしが参加しました。
井上馨、大倉喜八郎、益田孝の各奥方が二人を暖かく迎え入れました。
先生は、欧州を2年間回ってきたばかりの井上馨の妻武子が担当しました。
欧米の文化は、日本の女子たちにどのような変革をもたらすのでしょうか。
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青天を衝け 第35話「栄一、もてなす」 あらすじ
日本が世界に向けて、その存在を輝くものにしたいと考えていました。
同じ頃、アジアでは欧州各国によるアジアの植民地支配が広がりを見せていました。
渋沢栄一は、同志を集めグラント氏歓迎セレモニーの準備を進めました。
競馬には流鏑馬(やぶさめ)
オペラには歌舞伎
単純に欧米諸国の出し物を真似るのではなく、日本の持つ伝統的な美を持って対抗するように進められました。
ご婦人たちは、
挨拶の際には、笑顔で歯を見せる
手を取り合っての「シェイクハンズ」や体を寄せ合う「ハグ」
基本的な交流にも、あまりの習慣の違いに多くの夫人が固まってしまいました。
ご婦人たちは、自ら外国の文化を学び、初めて夫たちが風貌を髷から短髪や髭を生やした頃の事情を理解したのでした。
そこから爆圧の辛かった時代を語り合いました。
特に愛子は、斬首された勘定奉行の小栗が従兄弟という関係でした。
洗いざらいを話すレディーストークは、時に日本の女性という存在を顧みる良い機会となったようです。
そこから、良いところは引き継ぎ、改めるところは諸外国のマナーを取り入れていくように話は盛り上がったのでした。
栄一たちの頑張る原動力は「日本を世界の一等国へ」という願いでした。
しかし、そんな利他の精神は、誰もが持てるわけではありませんでした。
人々の間でも、色々と意見が分かれるのはいつの時代も同じでした。
栄一ら歓迎の宴を準備するメンバーのところには強迫行為や文がありました。
七月 前アメリカ大統領のグラント氏が家族と共に横浜に来日しました。
グラント氏を持て成す夜会は夫人同伴で執り行われました。
ひょっとしたら女性が表舞台に登場することは、新政府以降では最も日本で変わった出来事だったかもしれません。
グラント氏にも思うところがありました。
それは、盛大な歓待を受けても、もはや大統領でもないので日本政府の期待には応えようがないことでした。
栄一にも、いや渋沢家にも難題が起きました。
グラント氏が、日本の家庭を見たいと希望されたのでした。
そして、その個人の家庭での歓迎の家に栄一の家が選ばれたのでした。
三日後でした。
戸惑うばかりの栄一を尻目にお千代が奮起しました。
「あんな素晴らしい方々を家にお迎えできることは栄誉です。できる限りのことを大急ぎで準備し、みんなで精一杯のおもてなしを致しましょう!」
お千代の指揮のもと、不可能と思えた準備もなんとか間に合いました。
そして、翌日。
グラント氏、飛鳥山の渋沢邸に到着しました。
スタートから、グラント氏は栄一家族の心温まるもてなしに感激しました。
とりわけグラント氏ご家族の心を打ったのはお千代や喜作たちが急遽思い立って取り入れた血洗島の郷土料理でした。
そして、栄一には、グラント氏を接待した成果が無くてもどうでも良くなっていました。
妻お千代の嬉々とした活躍を初めて見れたことが、何物にも変え難い貴重な宝と感じられたからでした。
グラント氏は、お礼を込めて栄一たちに激励の言葉を伝えました。
「日本が独立国として成長するのはとても難しいでしょう。しかし、私はあなた方ならばきっとそれができると信じます。頑張って下さい!」
グラント氏歓迎会は、全て大成功を収めました。
栄一は、改めてお千代に感謝を伝え、共に歩んで来れたことに感謝しました。
グラント氏が滞在していた2ヶ月間の間に日本の海運業の全てが三菱のものになっていました。
栄一のところには三井の者たちが「三菱をなんとかしてほしい。」と救済を求める来訪者で溢れかえってしまいました。
栄一は、三菱と真っ向勝負をするために新しい船会社を設立することにしました。
青天を衝け 第35話「栄一、もてなす」 感想
栄一が、前アメリカ大統領、つまりアメリカ国のトップと対峙してもたじろがなかったのは、慶喜公という日本の政をになったトップに仕えていた自負だったのではないでしょうか。
慣れもしないおもてなしです。
普通は、大国の元とはいってもトップだったのですから怯むはずです。
それが、「日本国民の力を見せたい」といった自分の欲求だけに集中していられたのは慶喜公の
存在が大きいと感じるのでした。
民部公使との西洋歴訪で受けたおもてなしの経験が大きく役立ったわけです。
その本質が、お金をどれだけかけたかではなく、相手に敬意を持って丁寧に向き合えているかが大切とわかっていたのでしょう。
お千代は、偉人など知らない秩父の出身でしたが、日頃から丁寧に人と接し、決して奢らない生活を続けていた人だからこその活躍だったのでしょう。
グラント氏のもてなしが、日本の政治に役立たなくてもいい。
お千代の喜ぶ顔が見れたからといった点は、栄一の「家族愛」の強さ大きさがわかる一面だと感じました。
私の祖父は、50年ほど前の日中国交正常化にあたり来日した毛沢東をエスコートしていました。気苦労もあったでしょうが、私の家の方で少し早く接待が終わった際に、突然孫の顔を見ようと・・・ということで玄関に立っていたそうです。人を持て成すことで「家族」であるお千代の存在を再認識した栄一にふと昔のことを思い出しました。
グラント氏もパリ博覧会に行っていたのかな?
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なので、、、、
栄一が民部公使と共にフランスへ渡り、パリ博覧会に行った時です。
栄一が、エレベーターに初めて乗り驚いた際に、背後にはグラント氏が女性と立ってその様子を見ていました。
キャストの重複だと思います。
しかし、後に「アメリカ大統領」を演じさせるほど個人をズームアップするような役には、ぜひその一人に千年していただければと願います。
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私の拙いあらすじまとめでは、多くの心配りあふれた役者さんの演技は到底想像できません。将軍家茂が征夷大将軍を慶喜に譲ると決心する際の心情を表現するのは難しかったことでしょう。ぜひ、あなたも見逃した大河ドラマ「青天を衝け」をご自身の目でご覧ください!
2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高 惇忠 | 田辺 誠一 |
徳川 美賀子 | 川栄 李奈 |
徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
小栗 忠順 | 武田 真治 |
尾高 平九郎 | 岡田 健史 |
天璋院 | 上白石 萌音 |
井上 馨 | 福士 誠治 |
渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
伊藤 俊輔 | 山崎 育三郎 |
大久保 利通 | 石丸 幹二 |
渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
尾高 千代 | 橋本 愛 |
貞芳院 | 原 日出子 |
(平岡円四郎の妻)やす | 木村 佳乃 |
西郷 吉之助 | 博多 華丸 |
板倉 勝静 | 永井 秀樹 |
岩倉 具視 | 山内 圭哉 |
杉浦 愛蔵 | 志尊 淳 |
徳川 昭武 | 板垣 李光人 |
五代 友厚 | ディーン・フジオカ |
大久保 一翁 | 木場 勝己 |
大隈 重信 | 大倉 孝二 |
三野村利左衛門 | イッセー尾形 |
徳信院 | 三村 里江 |
三条 実美 | 金井 勇太 |
大隈 綾子 | 朝倉 あき |
萩原四郎兵衛 | 田中 要次 |
大隈 重信 | 大倉 孝二 |
渋沢 よし | 成海 璃子 |
渋沢 てい | 藤野 涼子 |
大内 くに | 仁村 紗和 |
江藤 新平 | 増田 修一郎 |
小野善右衛門 | 小倉 久寛 |
岩崎 弥太郎 | 中村 芝翫 |
井上 武子 | 愛希 れいか |
益田 栄子 | 呉城 久美 |
大倉 徳子 | 菅野 莉央 |
井上 未子 | 駒井 蓮 |
大倉喜八郎 | 岡部 たかし |
益田 孝 | 安井 順平 |
岩崎 弥之助 | 忍成 修吾 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 田中 健二 |
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