安政五年、この頃に市中を賑わせていた言葉がありました。
それが「尊王攘夷」です。
意味は「王(日本では天皇)を尊び野蛮人を懲らしめろ!」です。
水戸の斉彬と藤田東湖が中国の朱子学から採用したキャンペーンのスローガンでした。
第9話「栄一と桜田門外の変」 あらすじ
公家や朝廷には、開国を主導していた井伊大老に対抗する水戸の斉彬らへの期待が高まりました。
そんな動きに危機感を抱いた井伊大老は、朝廷と繋がる水戸藩や攘夷派の公家を徹底的に排除する行動に出たのでした。
また、その魔の手は、一橋慶喜を将軍にと推していたメンバーにも迫っていくのでした。
下級武士ならば、公家への工作行為で牢獄。
官職ならば罷免や蟄居などに処罰しました。
井伊大老は怒涛の攻めを見せたのでした。
そして、
一橋慶喜には、江戸城への登城禁止に収まらず隠居の沙汰が下されたのでした。
厳しい中でも特に厳しかったのは、
水戸の斉彬には、もともと隠居の命があったので「生涯出仕や外出が禁止され水戸に籠ること」が命じられました。
どこのどなたでしょうか?
天下の厚き暗雲を知らないからか。
日がな農作業中にもニタニタ笑いが止まらない一人の若者がいました。
はい、祝言を終えた翌朝の若き日の渋沢栄一でした。
嫁となったお千代を見てはニンマ〜りしておりました。
(父市郎右衛門や母ゑいも呆れる姿を晒しておりました)
そんなのんびりした空気の中を怪しい空気を纏った一人の侍風の男がやってきました。
お千代の兄尾高長七郎でした。
そのただならぬ空気感に再開を喜ぶ栄一とお千代とは裏腹に不安を感じる市右衛門とゑいでした。
みんなの学びばとなっている尾高惇忠の家では、江戸の話を聞きたくて長七郎を囲んで大いに若者たちが盛り上がっていました。
長七郎は江戸の混乱がひどいことを話しました。
「ころり」という疫病は異人により持ち込まれ、多くの町人が死んでいると伝えました。
すると若者たちは一斉に異人を受け入れた井伊大老の責任だと声を高らかに叫び「攘夷だ!攘夷だ!」と共鳴し合うのでした。
農作業の仕上げに集まる女子たちは口々に不安を口にしました。
どちらの男たちも「俺も早く江戸に行たい!」と口にしている様子に戸惑っているのでした。
その中でも尾高家の女子衆は「集まるのはいいんだけど、最近は尾高のなを聞いたと長州や薩摩の人もやってきてはみんなで攘夷だ!攘夷だ!と威勢のいいことを言っているので怖くなってきている。」と話すのでした。
仕事は覚えが良い栄一も本当の意味では社会を知らないまだまだ若者でした。
長七郎の話に夢中になり仕事にも遅れがち。
市右衛門と顔を合わせても耳にした江戸の話題についてを自分が見聞きしたように決めつけて話す始末でした。
今までの暮らしや社会が染み付いている市右衛門には耳障りでしかありません。
「日の本を語るなどとんでもないことだ。わしらは百姓だ。国のことや政治をああだこうだと語るのは身分不相応だ。黙っていろ!」といった苦言を栄一に発しました。
最後には「長七郎は御武家様にでもなったつもりなのか?」と嫌悪感丸出しで言い切ったのでした。
栄一はお千代の前で言いました。
「承伏できねぇ」と。
栄一の心にはずっと変わらない思いがあったのでした。
あの幼き頃のお代官様の理不尽な御用金の徴収が例です。
殴りたくなるほど腹は立ったけれど、お代官もお殿様の命で動く言ってみると「お使い」だ!、と。
それぞれが、それぞれのくらいの上から見ると「お使い」だと感じたようでした。
そして苦しむのでした。
それでは、栄一は誰を倒すことが理不尽を正す本当の道なのかでした。
「この世自体がおかしいのか?」
その思いが根底にあったことで、長七郎の言葉が波紋となって栄一の心を大きく揺り動かしたのでした。
江戸では一橋慶喜が隠居の命を受けて3ヶ月が過ぎていました。
3ヶ月間を慶喜は、雨戸を締切、風呂に入らず、髭を剃らず、部屋からも一歩も出ないという行動を選んでいました。
己の潔癖を信じ、罰への抗議の側面があったと考えられました。
井伊直弼の厳しい制裁令により橋本左内や吉田松陰といった多くの若き獅子たちが命を落としました。
日本中に暗い影を落としたのでした。
幕府が朝廷への不敬を繰り返したことにより日本中の若者たちが過激化に傾倒しました。
- イギリス公使館 通訳殺害事件
- オランダ人船長惨殺事件
など外国人を狙った襲撃事件が次々と起こりました。
そして・・・
現在の桜田門の風景
「桜田門外の変」
井伊直弼 没す
水戸の斉彬も心穏やかではありませんでした。
井伊大老を襲撃した犯人が水戸脱藩者であるという情報を得ていたからです。
それは即ち水戸藩が徳川幕府の「仇」になったことを意味しているからでした。
ニュースは栄一の村にも速やかに伝わりました。
尾高惇忠が若者たちに解説していました。
栄一の村の若者たちですら決起にはやっていたのでした。
急報が走りました。
慶喜を案じながら水戸の斉彬が亡くなりました。
大きく時代が動き出しています。
栄一の周りでは、喜作が江戸に出ました。
感化される栄一でした。
ついに市右衛門に願い出ました。
「俺を江戸に行かせてほしい」と。
第9話「栄一と桜田門外の変」 感想
あらすじを書きました。
ここまでお読みいただいたあなたには失礼ですが書きます。
ドラマを観た方がいいです。
理由は、人の機微に触れる場面が多く、それぞれの役者さんがとても素晴らしい情緒を醸し出していらっしゃいます。
あらすじでは、大河ドラマ「青天を衝け」の流れはつかめます。
しかし、瞬間瞬間の抑揚や心の葛藤は表現しきれません。
この9話ですが、時代としては「桜田門外の変」により大きな出来事がありましたが、渋沢栄一のドラマとしてはさほど大きな変化はなかったかもしれません。
とても味わい深い9話だったからこそ、私の書いたあらすじで終わってしまったらあなたはもったいないと思いました。
朱子学
江戸時代の藩校では、中心的に教えていたのが「朱子学」でした。
これに今でいう「国家試験一級」的に高度な学問にあたるのが「陽明学」といっておきましょう。
朱子学は、四書五経、そして論語という形で国民に普及されたと思っています。
陽明学は、経営哲学的に扱われて知る人ぞ知るになっていったようです。
どこまで学んだから偉いというものでは本来ないのが儒学であり「中国古典」です。
好きなところを好きなだけ学べば良いことです。
大切なことは、読んで知ったことを「わかっている」と満足せず、生きる中で常に考えそして体現していくことの難しさと葛藤することなのではないかと思っています。


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2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高新五郎(幼少期の栄一の先生、従兄弟) | 田辺 誠一 |
阿部 正弘(幕府老中首座) | 大谷 亮平 |
徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
徳川 斉彬 | 竹中 直人 |
徳川 家慶 | 吉 幾三 |
藤田 東湖 | 渡辺いっけい |
渋沢 宗介 | 平泉 成 |
渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
高島 秋帆 | 玉木 宏 |
平岡 円四郎 | 堤 真一 |
渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
尾高 千代 | 橋本 愛 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 黒崎 博 |
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