２０２１　見逃し大河ドラマ　イッキ見　青天を衝け　第２５話「篤太夫、帰国する」

薩長新政府は、金もなく、政を行った経験のないものばかりだったので国内の混乱は戦を含めてまったく治っていませんでした。

そんな世に篤太夫を含んだ民部公使一行は帰国したのでした。

そこで途中の横浜で民部公使は船を降り、篤太夫たちは新政府の圧力に備えたのでした。

そこで渋沢篤太夫は、薩長が岩倉具視の助言もあり「錦の御旗（朝廷兵である証）」を立てて慶喜ら公儀の兵に戦を挑んだことを知りました。

「錦の御旗」を掲げられては、それに歯向かうのは「朝敵」を意味することであり、どうしても慶喜には争うことができなかったことを推察するのは難しいことではなかったのでした。

みっ君

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青天を衝け　第２５話「篤太夫、帰国する」　あらすじ

慶喜の「朝敵」にだけはなってはいけない、そう誓っている思いは誰にも理解されませんでした。

天璋院からは「腹を切りなさい」とまで言われる始末でした。

同時に、今まで影で支えていた女性たちの各所への嘆願により徳川家の廃絶は免れたのでした。

ただし、官軍による徳川家への制裁は並々ならぬものがあり、各地で公儀の優秀な忠臣たちが壮絶な死を迎えたのでした。

慶喜への弾圧に耐えかねた家臣たちが官軍を打つと立ち上がってしまったのでした。

その筆頭を渋沢成一郎が担うのでした。

戦況は極めて厳しいものでした。

各所での官軍による襲撃により、皆散り散りになってしまったのでした。

なかでも平九郎がまったく見つかりませんでした。

後に平九郎は、故郷血洗島を目指した形跡はあったものの追っ手に追い詰められ自ら命を絶ったことがわかりました。

武士らしく自決を選んだのでした。

この一件は、渋沢栄一に重い傷を残しました。

成一郎は、土方歳三などと共に函館に渡り五稜郭で戦いを続けました。

徳川慶喜は、水戸での勾留が終わると駿河に移り謹慎を続けました。

水戸に入る前の民部公使にあった際、引き続きのお側勤めを依頼された篤太夫でした。

主君である慶喜への報告の後に身の振り方を決めることで保留としました。

平九郎の死。

戦乱激しくなる函館。

日の本も、篤太夫の周辺も一寸先も読めない状況でしたが、篤太夫は６年ぶりに血洗島に向かうのでした。

青天を衝け　第２５話「篤太夫、帰国する」　感想

もっとも激動の最中に日の本に帰国してしまった篤太夫一行でしたね。

しっかりと状況を調べたいが、悠長に歩いているといつ官軍に撃たれるかも知れず行動も慎重になったことでしょう。

ハッキリ言って「喜べることが一つもない」そんな状況だったようです。

平九郎の件は、武士の家に生まれ育ったわけではないけれど、いいえ違うからこそ憧れた「武士」というものを汚さぬように「最高の武士の生き様」を追求してしまったように思うのです。

徳川幕府の隆光により戦がない時間が２００年以上。

だからこそ、戦の落とし所も、攻撃の程度も、終わり方も加減が分からなかったことが被害を大きく、また政権返上後も長々と戦を続けてしまった理由なのではないでしょうか。

徳川方への厳しい制裁を免れた例

全国的に徳川配下の武士には厳しい沙汰が下されたようです。

最後の老中首座である板垣勝清の備中松山藩も風前の灯まで追い詰められました。

徳川方、しかも老中首座で迎えた政権返上後のお話ですから官軍からは朝敵として総攻撃を受ける寸前まで行ったようです。

しかし、備中聖人と呼ばれた山田方谷、そしてその方谷が「自分の気持ちがわかるのは中洲だけだ」と言わしめた右腕の三島中洲の二人による巧な官軍との手紙によるやり取りにより官軍指揮官が難癖を見つけることができなくなり、結局お取り潰しを免れたという逸話があります。

今となっては「日本三大山城」として雲海に浮かぶ姿が晩秋になると有名になっています。

残ってよかった美しいお城です。

みっ君

三島中洲というと渋沢栄一の「論語と算盤」のタイトル由来の人になります。山田方谷と三島中洲の話をもう一点致しましょう。JR、以前は国鉄ですが、国鉄は個人名を駅につけない決まりでした。しかし、岡山県に「方谷駅」と付けたいと訴えた際に「（当時大正天皇の侍講）三島中洲先生の師であるならば」ということで許可が降りたそうです。

みっ君

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みっ君

平九郎の死にまつわるお話は壮絶でした。時代だからといえばそれまでですが、やるせない思いを感じます。公儀に政権返上させても、次がない薩摩。思い通りにしたいという了見の狭さが見て取れます。など色々とあなたも考えることでしょう。ぜひ、あなたも見逃した大河ドラマ「青天を衝け」を一気見して幕末へタイムスリップした感覚で、ご自身の目でお楽しみください！

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２０２１年　NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト

主要キャスト

制作キャスト

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2022.10.09