幼い頃から父について学んだ藍葉の買い付けで村を救った若き日の渋沢栄一でした。
尊敬する父から認められたことで益々仕事に打ち込むのでした。
第4話「栄一、怒る」 あらすじ
日々一人で藍葉の買い付けに疾走する栄一だったのですが、ある日従兄弟で文学の師でもある尾高惇忠に出逢いました。
そして、200年前にオランダ人に屈することなく活躍した日本人の話を聞き、大いに士気を高めるのでした。
栄一はフッと思うのでした。
なぜ日本は国を閉ざしたのだろうか、と。
惇忠が説明しました。
こんな感じで若き日の渋沢栄一は、多くの疑問を持ち、惇忠が答えるといったやりとりを時間を忘れて何度も繰り返し知識を高めていったのでした。。
世は引き続き一旦帰ったペリーが再びやってきた時の対応に追われています。
老中首座の阿倍は徳川以外からも意見を募っていました。
その案じつに700以上。
多くが鎖国の継続。
もしくは一旦開国し、強国化後に再び鎖国などでした。
しかし、福岡の黒田長溥(くろだながひろ)と流罪人だった高島秋帆だけが「異国と商いすることで国は栄える」と寛大な心で異国を受け入れる通商派となっていました。
阿倍を中心とした徳川の決断は?
徳川家定が第13代将軍となっていました。
実質的な取り決めは、老中首座の阿部と復権した水戸の徳川斉昭でした。
同じ頃、一橋家では徳川慶喜に平岡円四郎が初めて面会していました。
慶喜は円四郎に諍臣(そうしん)になることを願ったのでした。
食事の支度、お櫃(ひつ)からお椀にご飯を粧うことを通じて円四郎に心の内を見せる慶喜でした。
そんな慶喜に惹かれ、円四郎は慶喜の小姓として一橋家に入りました。
渋沢栄一は、というと・・・。
自ら買って出た藍農家の労を労う宴の準備で大忙しをしていました。
宴とはいえ、商いが楽しくてしょうがない栄一です。
栄一のやることです。
これまでの宴とは趣向が違うようなのですが、、、。
「大関」「小結」「関脇」・・・とお相撲の順位を流用して、栄一はなんと藍葉のできによる「藍農家ランキング」を設定したのでした!
戸惑う藍農家のみんな。
というより不穏な空気が漂いました。
開始時から、いつもは上座の気難しいベテラン農家のおじいちゃんが下座に座らされて嫌悪感を出していたのでした。。。
トドメが「番付」でした!
怪訝な顔のおじいちゃんはというと、発表された番付は「前頭」でした。。。
栄一としては、頑張った藍農家を、努力している藍農家を評価して讃えたかったのでしたが。。。
しかし、当然ですが、お年寄り連中は面白いわけがありませんでした。
諸先輩である長老たちをなだめるように、栄一の父である市郎右衛門が「本当に彼の藍葉は素晴らしい出来だったんだよ。」と耳打ちしました。
クライマックスです!
栄一が皆に向けて語り始めました。
「父は武州の藍を日本一にしたいと頑張っている。だからみんなで力を合わせて、切磋琢磨して来年はもっと良い藍葉を作りたいと思うんだ。よろしくお願いします。」
年寄りの反感から一悶着起きそうな空気の中、特に怪訝な顔のおじいちゃんが一位の若手藍農家(権平)に歩み寄りました。
おー!
一色触発!?
そしてみんなが緊張して見守る中、口を開きます。
「どこで肥料を買ったんだ?隠さずに教えろよ〜」(おじいちゃん)
「来年こそ、ワシが頑張って番付の大関になってやるぞー!」(おじいちゃん)
うっおぉおおおおおー!
歓声の中、宴は最大の盛り上がりを見せることになったのでした。
村の藍農家たちは、栄一の試みにより新たなステージへの進化したのでした。
年が明け1854年。
黒船7隻が伊豆沖を通過したと徳川幕府は大きく揺れます。
国を開け!いや、打ち払え!
真っ二つに意見が割れる中、老中首座の阿部は「日米和親条約」を締結します。
ペルーの圧力に屈して国を開くのか!と日本中が動揺します。
ペルーは下田沖に停泊。
徳川が揺れると何かと物入りになるのも常でした。
御用金として民からお上にお金が吸い上げられるのでした。
今回の騒動により栄一の村でも岡部藩から要請がありました。
ちょっと違うのは、市郎右衛門ではなく栄一が代理として集会に参加したことです。
大丈夫でしょうか?
大丈夫なはずがありません。しかし、4話の最大の山場なので私の解説ではドラマの価値は伝えきれません。どうぞドラマをご覧下さい。
商いはとても楽しくなっている栄一です。
しかし、商いの1つの成果である「お金」に対するお上であり武士との社会的なシステムには強い憤りを感じたのでした。
第4話「栄一、怒る」 感想
商いに充実した日々を過ごす栄一が描かれた4話でした。
「日本資本主義の父」と言われる渋沢栄一ですが、体をはって仕事をして商いの本質を体験している「口ばかりのエリート官僚」ではないことを表現したかったのではないかと思っています。
また、お相撲のような「番付」を藍葉農家の努力ランキングとして流用する姿は、
- 努力に報いよう(適正な評価)
- 情報の共有化による助け合い(相互扶助の精神)
- 競い合い(資本社会の競争原理)
を渋沢栄一自らが組み立て始めた原点ではないかと感じました。
商いを楽しんでもいますが、努力して得た成果である「お金」を無慈悲に吸い取る武家社会への怒りも芽生え始めた4話です。
その怒りの目は、今後どのように、どの方向へと進んでいくのでしょうか?
なぜ武家社会は貧乏?
私は学者ではないので好きに書きます。
私が真っ先に思うのは「〇〇石」という「石高」が詐欺まがいの建前証書だったからではないでしょうか。
「石高」は、その領内で取れるだろう米の収穫量による呼び名です。
しかし、例えば5万石と行っても領内は険しい山と荒れた斜面しか無く、せいぜい2.5万石がやっと・・・と売上と予想売り上げに大きな隔たりがある藩ばかりでした。
実売上が半分しかないのに、幕府からはいろいろとお金を求められていたから大変です。
結局、どの藩も貧乏でした。
その状況が250年近く続いていた幕末は、藩の貧乏状態もピークだったと考えられます。
武士としては、
- 戦が無いから武術に価値はない。
- お金が無い。
- 社会構図に変化がないから勉強しても発揮する場が無い。
士農工商の農工商の身分の者たちに偉ぶっていないと自分の存在価値が見えなくなっていたのでしょう。
サムライ=切腹
これは「決意」といった背景を表現する際に現代でも使われていると感じます。
しかし、大きな認識違いをしているように思えて仕方ありません。
その辺りは別なところで書ければと思います。
六本木で慶喜さまを見たことがあります!
ただの思い出話です。
昔、東京のど真ん中にある街「六本木」にいることが多かった私。
愛犬を連れて六本木の東京ミッドタウンの先にあったメルセデスベンツ・ステーション1階のカフェでお茶をしていると(当時まだ彼が羽目を外しちゃった公園横の高級レジデンスにお住まいだったのでしょう)草なぎ剛さんもお茶を買いに颯爽と現れました。
私の愛犬に微笑んでくださったことを覚えています。
フレンチブルを飼われていらっしゃいましたよね。
華奢な体つきの線の細い方ですね。
やっぱりドラマで、役に徹しているときに拝見すると豹変していますね!
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2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高惇忠(幼少期の栄一の先生、従兄弟) | 田辺 誠一 |
阿部 正弘(幕府老中首座) | 大谷 亮平 |
徳川 慶喜 | 草なぎ 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
徳川 斉彬 | 竹中 直人 |
徳川 家慶 | 吉 幾三 |
藤田 東湖 | 渡辺いっけい |
渋沢 宗介(叔父) | 平泉 成 |
渋沢 ゑい(母) | 和久井 映見 |
高島 秋帆 | 玉木 宏 |
平岡 円四郎 | 堤 真一 |
渋沢市郎右衛門(父) | 小林 薫 |
井伊 直弼 | 岸谷 五朗 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 黒崎 博 |
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