栄一たちの「横濱焼き討ち計画」が大詰めを迎えてきます。
フッと感じたのが、いつの世の中も若いエネルギーは「不満」という圧縮機を使ってある一方向へと向かっていくのですね。
1980年台の暴走族時代が頭をよぎりました。
自分たちの理想を掲げて、ときに暴力に、ときに走りによって、自らの考えを主張していたのでしょう。
国に刃を向ける栄一たちの主張は成就するのでしょうか?
第12話「栄一の旅立ち」 あらすじ
若き日の、血気盛んな渋沢栄一は、父市右衛門に感動を申し出ましたが、意外なほどすんなりと市右衛門はその申し出を認めました。
その理由は、3男として生まれた市右衛門もまた後を継ぐ身ではないことから武士になることを望んでいたことがあることがゑいの思い出話からみんなの知るところになりました。
だからこそ、栄一の思いを市右衛門はわかってあげられたのでしょう。
お千代も栄一の気持ちはわかっているのですが、栄一が己の決心が揺るがぬよう赤子である歌を抱いて情がうつらぬようにしていることを辛い気持ちで見守るしかなかったのでした。
栄一と喜作は、たびたび江戸に赴き決起の準備に疾走していました。
どこからか情報を嗅ぎつけた「見えない追って」の影もチラつき出し、追われ逃げることになりました。
そこで一橋家家臣の平岡円四郎と出会うのでした。
栄一と喜作の話を聞いた円四郎は言いました。
「大きな志があるなら一橋家に仕えてみないか?」
んんん・・・、この出会いはとっても重要だと思います。なのに、、、出会いに無理がありませんか? この流れは残念ですー まぁ「大極」を見ましょう。 ちょっと自衛隊の勧誘活動のような匂いもしてしまいました。
時間は過ぎ、尾高惇忠と栄一たちの計画した攘夷が決行する日が近づいてきました。
そのタイミングで尾高長七郎が血洗島に帰ってきました。
そして、
長七郎は兄惇忠たちの決起を「暴挙」と言い中止すべきだと主張したのでした。
長七郎と惇忠や栄一との差は、情報の鮮度でした。
薩摩や長州の異国と争っても勝てないという判断や朝廷の方針を京に滞在していた長七郎は身近に見聞きしていたのでした。
しかし、集った志士を長七郎は命をかけて止めるのでした。
惇忠は長七郎の意見を受け入れて決起を取り止めました。
自分が浅はかだったと栄一は強く落ち込みます。
固く信じた道が間違っていたこと。
一太郎を失った悲しみを埋めてくれた歌に対して、再び失うかもしれない悲しみへの恐怖から歌を抱こうとしなかった自分を攻めました。
そして、その学びから決心するのでした。
「どんなに無様でも、みっともなくても生き続ける。」ことを誓うのでした。
不穏な行動を取る志士たちを取り締まる役人に目をつけられた栄一。
喜作と共に京に逃げて家族を守ることを決心しました。
話を黙って聞いていた市右衛門はそっと栄一に旅の資金を差し出すのでした。
一橋慶喜ら一行も京に向かいました。
天皇を側で支えるための決断でした。
渋沢栄一の故郷である血洗島でのお話はこれで終わるようです。
次回から、いよいよ「社会の中の渋沢栄一」が産声をあげるのですね。
楽しみです〜
第12話「栄一の旅立ち」 感想
渋沢栄一ですら「志士」という激動の流れに吸い込まれてこと。
それにより「決起」を計画したこと。
交渉でもなく、ただ武力に訴えようとして、誰かを傷つけて「幸せ」を得ようとしたこと。
その辺りの、若き日の渋沢栄一と考えるととっても重要な「横濱焼き討ち計画」と将来の天気になる「一橋家との出会い」が、事情はあるのでしょうが速攻型で侵攻したのは残念でした。
また、赤子である歌を遠ざけたこと。
これは、渋沢栄一の「家族感」というレンズで社会を見る人間性を考えるともう少し栄一の声が聞きたかったところです。
さすがの小林 薫さんの演技力!
若いときに武士を諦めることは、一般的には「夢をあきらめる」ことです。
悔しい想いをしたこと。
それを表に出しては周りを悲しませると胸の内に仕舞い込むこと。
そんな朴訥な、わずかな目の動きと少しの笑みで見事に「男」を演じられていらっしゃると思いました。
それ以外にも、今までも多くのシーンで語るよりも何倍もたくさんの心の情報を伝えている演技力。
どうぞあなたも、あなたの目でご覧になって下さい!
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2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高新五郎(幼少期の栄一の先生、従兄弟) | 田辺 誠一 |
阿部 正弘(幕府老中首座) | 大谷 亮平 |
徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
徳川 斉彬 | 竹中 直人 |
徳川 家慶 | 吉 幾三 |
藤田 東湖 | 渡辺いっけい |
渋沢 宗介 | 平泉 成 |
渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
高島 秋帆 | 玉木 宏 |
平岡 円四郎 | 堤 真一 |
渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
尾高 千代 | 橋本 愛 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 黒崎 博 |
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