幼少期の渋沢栄一の様子が1話に続き語られます。
アメリカ、フランス、そしてイギリスと次々に外国の手が迫る時代に栄一はどのように過ごすのでしょう。
視聴した感想を含め「青天を衝け」第2話についてまとめたいと思います。
青天を衝け 第2話「栄一、踊る」 あらすじと感想
第2話 あらすじ
9歳になった渋沢栄一は、少しずつ父、渋沢市郎右衛門(小林薫)の仕事を手伝い始めました。
山々全てを歩く時代、幼い子供にはキツいものです。
愚痴る栄一を叱りながらも水筒を差し出しなど気遣いを見せる態度とは裏腹な心の優しい父でした。
各地の藍農家を周り、藍葉を買い付けるのも市郎右衛門の大切な仕事でした。
市郎右衛門の買い付けは、査定の厳しさはあるものの農家の人々から「目利き」として信頼されていました。
そして父と藍農家とのやり取りを側で聞くことで自然と商いの重要な「交渉」を学んでいく栄一でした。
藍の葉、つまり藍葉です。
これが藍染の原料になります。
この藍葉を加工して「藍玉」にします。
栄一の父渋沢市郎右衛門は職人としても見事な人でした。
帰路に父市郎右衛門は栄一に語ります。
「良い藍玉を作れば、他人に喜ばれる。すると自分も利を得ることができて、住んでいる村も潤わせることができる。人のためにも、自分のためにもなる、(藍玉は)良い商いなんだぞ!」
そんな父の言葉を聞いて栄一は母(ゑい:和久井映見)の言葉を思い出します。
母曰く「みんなが嬉しいことが一番(大切なことだ)。」
渋沢の家には、年に数回、岡田藩の代官が訪れました。
その時は、家族総出で精一杯のもてなしをするのでした。
今回は・・・
「6月に道の舗装をするから金2000両、加えて人足100人を手配しろ。」というものでした。
*人足とは、重い荷を運ぶなど力仕事をする役目の人になります。
じつは6月は藍葉の収穫期。
また、カイコが繭になる季節です。
村としても一年で一番人手が必要な時期だったのでした。
収穫期を逃すわけにはいかず、市郎右衛門はお金はなんとかする約束と引き換えに人足の減数を代官に願い出まました。
しかし、藩の意向は絶対でした。
当時としては当然のことですが、役人から怒りを買う始末となりました。
【代官とは?】江戸時代は、諸藩の管轄地の行政を取り仕切る地方の監督者の呼称になります。
罵倒される父の姿。
平身低頭の父の姿。
多くの村人から尊敬される父が、どうして惨めな思いをしなければならないのか。
幼い渋沢栄一にはまったく理解できることではありませんでした。
五穀豊穣、疫病退散といった大切な意味を持つ「祭り」がありました。
しかし、準備するには、人手が農作業と人足で足りません。
栄一はじめ多くの村人が楽しみにしていた「祭り」の開催を諦めることが決定されてしまいました。
栄一は断固反対しました。
「大切だと分かっていることをしないのは『義を見てせざるは勇無きなり』だ!」と。
即座に父にぶっ飛ばされました!!
場面は江戸城一橋家。
養子に入った水戸藩の嫡男だった七郎丸(後の徳川慶喜)。
将軍である徳川家慶から「慶」の字を賜り「一橋慶喜」と名を改めたのです。
季節は6月に移り、藍葉の収穫期です。
渋沢市郎右衛門は、農民と共に早朝から藍葉の刈り取り、日中は人足。男手が人足で留守の間は、女子供が仕事を引き継ぎました。
藍葉の収穫時期とは、良いタイミングで収穫しないと葉に含まれる色素が変化し良い藍玉が作れなくなるのです。
また
カイコが一斉に繭になるのもこの時期です。
夕方、人足に出かけていた父一郎右衛門と農民たちは、帰宅するとすぐに夜遅くまで藍の刈り取りをします。
そんな毎日が何日も続きます。
栄一も家族のため、村のために頑張ってお手伝いをしました。
ある日、いつもの様に人足を終えた父市郎右衛門と農民たちが驚くのでした。
それは、全ての藍が刈り取られたことから、栄一が中止になったはずの「お祭り」を子供達だけで始め出したのでした。
疲れた大人たちに祭りの「獅子踊り」を見せることで勇気づけたかったのです。
頑張って、隠れて、子供たちだけで準備をす進めたのでしょうね。
父、そして母の思い「みんなが幸せになること」という教えを、幼い栄一は「自分のできること」で体現したというわけでした。
やはり渋沢栄一は幼い頃から非凡だったということでしょう。
場面は展開し、それから数年が経ちます・・・。
すっかりと大人になった渋沢栄一は、変わらず「獅子踊り」を祭りで披露していました。
剣術は、尾高惇忠(じゅんちゅう)に学びます。
惇忠の母が、栄一の父の姉です。
つまり惇忠と栄一は従兄弟になります。
尾高惇忠の考えは、農民でも武術を学ぶ時代であるというものでした。
栄一のライバルは、惇忠の弟である長七郎です。
年も近かったので、栄一の長七郎には負けたくない気持ちは大きなものでした。
渋沢栄一、従兄弟の喜作は共に剣術を学び、そして儒学を学ぶのでした。
若い獅子が、武蔵国でも勢いを蓄えていたのです。
徳川幕府としては、、、、
将軍家慶の子である家祥では後は継げない。
一橋慶喜こそが後継との流れが強まるのでした。
そんなお家事情の中、長崎より連絡が入ったのでした。
米国の艦隊(ペリー司令長官)襲来の知らせでした。
長崎から江戸へと舵を切ったということでした。
第2話 「栄一、踊る」の感想
幼児期に父母から伝えられた「人のため、他人が喜ぶことの大切さ」を聞かされていた渋沢栄一。
青年期を迎え、少しずつ父母の教えを体現する学習期に入りました。
同時に武士、商人、農民といった立場による社会の理不尽にも向き合うことになります。
社会は、今で言うところの「パワハラ」で満ちています。
尊敬される父より代官という「社会的立場」が優遇されることへの不信感。
これらが後々の渋沢栄一が「資本主義」への思考を強めていく原動力なのではないかと思いました。
第2話 言いたい放題
義を見てせざるは勇無きなり
栄一が祭りを諦めた父や祖父に言った言葉になります。
引用として、理解はできます。
最近思うのですが、、、古典や漢字の意味を近年の私たちは間違って理解しているのではないでしょうか。
あくまで仮説なんです。
「義を見てせざるは勇無きなり」の意味と使い方が気になります。
この時の「勇」は、勇ましさであり強さに繋がる解釈です。
日本一の渋沢栄一の解説者であり、中国古典の専門家である守屋淳先生に相談したことがあります。
守屋先生の意見としては、(中国古典が生まれた時代)中華激動の時代と武士といっても平安の世の日本。
本当の意味での漢字であり「言葉」の持つ意味を「平和」と言う社会に身を置く武士なりが変えた可能性はあるかもしれないと言うものでした。
戦乱の中華では、無闇に感情的になって怒りや反感を表面に出してしまうと政治的に排除されたり暗殺されたりしたことでしょう。
そこで、機が熟す、自分にとって良いタイミングを身図ることが重要だったのです。
私疑問を抱いたのは、「毅然」とした態度を取る人を見ると「傲慢」にしか見えないことからでした。長くなるので続きはまたの機会に・・・。
美しい藍の色合い
渋沢栄一役の吉沢亮さんはじめ身につける農民としての服装について。
農民の服装といっても藍を扱う農家です。
その服は美しく藍染された綺麗な「青」です。
カッコいいですよね〜
とっても欲しくなりました!
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2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高新五郎(幼少期の栄一の先生、従兄弟) | 田辺 誠一 |
阿部 正弘(幕府老中首座) | 大谷 亮平 |
徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
徳川 斉彬 | 竹中 直人 |
徳川 家慶 | 吉 幾三 |
藤田 東湖 | 渡辺いっけい |
渋沢 宗介 | 平泉 成 |
渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
高島 秋帆 | 玉木 宏 |
平岡 円四郎 | 堤 真一 |
渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 黒崎 博 |
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