若手俳優の吉沢亮さんが主演し、大河ドラマとして「日本経済界の父」と称えられている渋沢栄一の生涯を描いた「青天を衝け」でした。
激動の時代ですから、人の感情も大きく動き、肩や目の動きで感情を表現することも多々あったと思います。
10代から90代まで、小僧っ子から大物まで表現するには「風格」も調整されたでしょう。
コロナもあり、ドラマ自体が減数もあったのかもしれません。
多くのキャストのみなさん、そしてスタッフの皆さんのおかげで楽しく拝見できました。
ありがとうございました。
私の最終話もスタートです。
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青天を衝け 第41話「青春はつづく」(最終回) あらすじ
第一次世界大戦は、ドイツの降伏により終戦。
日本は、終戦処理を行う「パリ講和会議」で人種差別の撤廃を欧米各国に求めました。
世界の風潮としては、複数の要求を日本が行ったことから、世界各国の日本に対する軍事侵攻を恐れる警戒感が強くなりました。
呼応するように朝鮮半島では、反日運動が激しさを増したのでした。
栄一は、怒りを覚えるほど日本が世界から嫌われることを嘆きました。
「大戦が終わった後だからこそ、世界は力を合わせて平和に向かって歩むべきだ。その歩みに日本も加わるべきなんだ。」
栄一の願いのような考えでした。
「幸せのために力を尽くすべき」
栄一は、事業家を引退しても、その気力に衰えは全く見られませんでした。
朝も7時からは、多くの訪問者に対応していました。
おかげで飛鳥山の渋沢邸は、早朝から大賑わいでした。
毎日15時間は熱心に働いていました。
養育院にも必ず顔を出しました。
最初の内孫である敬三も、東京帝国大学の法学部に席を置きながら、後継として栄一を手伝っていました。
栄一は、悪化する一方だったアメリカとの対話を民間レベルで改善しようと勤しんでいました。
栄一は、渡米の際にスピーチしたように「相手を知ろう」と、多くのアメリカの実業家を日本に招いては話し合いました。
首相である原敬からも謝意を述べられていました。
政府は、ワシントンで開かれる軍縮会議への出席を望みませんでした。
アメリカや中国からの干渉が嫌だったのでした。
栄一は、そういった姿勢は、アメリカにいる日本人移住者にもよくない事だと非難しました。
大正10年(1921年)
敬三、東京帝国大学を卒業
栄一に「外部で働きたい」と申し出ました。
栄一は、自身の若かりし日を思い出したのか、敬三にも自分の好きなようにすることを認めました。
病に伏せる大隈重信を見舞った栄一でした。
50年らいの付き合いをお互い振り返り元気を取り戻しました。
栄一は、日本を憂いワシントン会議に行くことを伝えました。
大隈は、即座にやめるよう助言しました。
「もっと年寄りらしくしろ!」と。
大隈らしく栄一をなだめつつ、同時に栄一に頼ってでも日本がアメリカと戦争することだけは止めたい大隈重信だったのでした。
栄一は、ワシントン会議に合わせて四回目の渡米をしました。
日本の軍部が軍事縮小の決定を濁す中、栄一は「軍事縮小大賛成!移民問題を平和的に解決に向けて進めるとき。」と演説してしまいました。
駐米大使は、栄一に優先順位の政府案を伝えましたが、同時に栄一の話にも耳を傾け、栄一に対して尊敬を深めました。
そして、栄一は、駐米大使の計らいで、聞きたくない報告も知ることになりました。
「原敬首相、暗殺される。」と。
栄一の力が及んだのかはわかりませんが、ワシントン会議において日本は軍縮を受け入れました。
僅かな事ですが、世界が平和に向かった瞬間でした。
栄一は、ワシントン会議で進展がなかった移民問題を少しでも解決しようとアメリカ中を旅しました。
栄一が、まだ旅の途中の列車の中で大隈重信の死を知りました。
享年83歳でした。
大正十一年(1922年)
渋沢敬三 結婚
お相手は、岩崎弥太郎のお孫さん登喜子でした。
大正十二年九月一日(1923年)
大地震
多くの家屋が全焼しました。
苦労して築き上げた物が、姿を無くし栄一を悲しませました。
一度は落胆の姿を見せましたが、家族の無事に栄一は救われたのでした。
混迷する状況になれば、栄一の「渋沢栄一」としての存在が大きくなるときでした。
渋沢邸の使えるものは、必要な人に無償で振る舞いました。
被災者のための救護所も設置しました。
もちろん、危険があるかもしれないと栄一の身を案じる家族は制止しました。
栄一は「少しでも働いてこそ、生きながらえている意味がある。」と聞き入れず、動き続けました。
栄一は、飛鳥山の渋沢邸を災害復興事務所として活動しました。
そこには、栄一の電信による願い通りにアメリカや欧州のたくさんの事業者や商工会議所から多額の義援金が届けられました。
栄一は、世界中の友に感謝しました。
残念なことに良いことばかりではありませんでした。
アメリカの議会に「不当に低賃金で働く日本人」に対する差別待遇をアメリカの国策として「排日移民法」として成立してしまいました。
国内でも、アメリカの立法により日本人を侮辱された思いの過激な国民は、戦争だと騒ぎ立てる始末でした。
栄一の10年来の努力が無駄になった瞬間でした。
大正十四年(1925年)
内孫の敬三に長男誕生。
栄一が命名「雅英」
敬三、日本への帰国を決意
敬三は、栄一を知りたいと願い出ました。
時代は「昭和」に替わりました。
昭和六年(1931年)
夏の中国における水害を援助する団体が商工会議所を含めて誕生しました。
栄一は、91歳にもかかわらず、その団体(水災同情会)の会長に就任しました。
事務局のスタッフは、募金の集まりの悪さを改善するために国民への普及を栄一に頼みました。
すでにかなり体の自由が効かなくなっていた栄一でした。
しかし、少しでも人々の役に立つのであればと引き受けました。
外出だけは止めてほしいと願う家族に
「これは中国に、日本人は友人だと伝えるチャンスなんだ。」
栄一は、そう答え外出を強行に決断しました。
事務局スタッフが提案しました。
なんと、渋沢邸に機材を持ち込んで、そのままラジオ局にしてしまったのでした。
そして、「日本が震災に苦しんだとき、反日運動の最中におかかわらず多額の義捐金を日本へ送ってくれました。その想いに答えるのは今を置いてないのではないでしょうか。」国民に向けて語りかけました。
「手を取り合い、困っている人を助け合いましょう。」
募金は、驚くほど集まりました。
しかし、なんということでしょうか。
満州にいた日本の軍隊が鉄道を爆破してしまったのでした。
「満州事変」を引き起こしました。
「同情会」の支援物資は、中国の強い抗議の意思表明として拒絶されてしまいました。
栄一は病床にいました。
兼子に頼みます。
「死んだ時には教えてくれ。」と。
昭和六年十一月十一日 渋沢栄一 永眠
俳優さんってすごい!
主演の吉沢亮さんはもちろんですが、喜作役の高良健吾さんや大島優子さんもすごいですね。
みなさんまだまだサッと歩ける世代なのに、70代以上を演じたわけですね。
とりわけ吉沢亮さんと大島優子さんは90歳オーバー。
セリフの言い方だけではなく、動作、細やかな背中の丸みから動きの硬さまで詳細に演じていらっしゃると私の目には映りました。
ご苦労様でした。
ありがとうございました。
青天を衝け 第41話「青春はつづく」(最終回) 感想
渋沢栄一の根本は、父や母から教わった「他利の精神」に尽きるのだと私は感じました。
「論語と算盤」というタイトルが渋沢栄一を有名にしたこともあり、というか有名にしたくて当時認知度を補足するために編集記者がつけたタイトルですからねぇ。
言いたいことは、中国古典の「論語」が彼の私信ではなかったのかな、という考察です。
あくまでも道徳的な表現としてはになります。
次に、人間渋沢栄一は、壊れています。
親兄弟、村の人、藩の人、国の人、どんどんスケールは大きくなるのですが、本質として渋沢栄一は「家族」として見ているように受け取れました。
そして、最後の受け皿が「世界の人々」でした。
ね、壊れてると思いませんか。
人は、簡単にその人柄を「優しい」というでしょう。
しかし、幕末では「制裁」として、明治以降は「戦争」として身近な人が殺されるような環境だったのに、血のつながらない者たちを「家族」という概念で向き合えることのスケールの大きさです。
中国古典をビジネスに生かしてもらい50、60代のビジネスマンにも人生を楽しんでもらいたいと言ったコンセプトのサイトなのですが、見事に裏切られました。
ガッカリとはしません。
違う意味で十分に面白かったです。
ビジネスとしてでも、人と向き合うときに「家族」的な視点で向き合って見てはどうでしょう?考えて見てはいかがでしょう?
何か違った世界への扉が開くかもしれませんね。
長い間のお付き合い、ありがとうございました。
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最終回以外の放送分は、記事を書くために合計三回見ています。しかし、最終回だけは、見てしまうと他の回を偏って見てしまうと思い一回も見ませんでした。新鮮に最終回を見ました。記事はフレッシュな思いで書いています!ぜひ、あなたも見逃した大河ドラマ「青天を衝け」をご自身の目でご覧ください!
2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高 惇忠 | 田辺 誠一 |
徳川 美賀子 | 川栄 李奈 |
徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
小栗 忠順 | 武田 真治 |
尾高 平九郎 | 岡田 健史 |
天璋院 | 上白石 萌音 |
井上 馨 | 福士 誠治 |
渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
伊藤 俊輔 | 山崎 育三郎 |
大久保 利通 | 石丸 幹二 |
渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
尾高 千代 | 橋本 愛 |
佐々木勇之助 | 長村 航希 |
(平岡円四郎の妻)やす | 木村 佳乃 |
明治天皇 | 犬飼 直紀 |
板倉 勝静 | 永井 秀樹 |
岩倉 具視 | 山内 圭哉 |
杉浦 愛蔵 | 志尊 淳 |
徳川 昭武 | 板垣 李光人 |
五代 友厚 | ディーン・フジオカ |
大久保 一翁 | 木場 勝己 |
大隈 重信 | 大倉 孝二 |
三野村利左衛門 | イッセー尾形 |
徳信院 | 三村 里江 |
三条 実美 | 金井 勇太 |
大隈 綾子 | 朝倉 あき |
萩原四郎兵衛 | 田中 要次 |
大隈 重信 | 大倉 孝二 |
渋沢 よし | 成海 璃子 |
渋沢 てい | 藤野 涼子 |
大内 くに | 仁村 紗和 |
江藤 新平 | 増田 修一郎 |
小野善右衛門 | 小倉 久寛 |
岩崎 弥太郎 | 中村 芝翫 |
井上 武子 | 愛希 れいか |
益田 栄子 | 呉城 久美 |
大倉 徳子 | 菅野 莉央 |
井上 未子 | 駒井 蓮 |
大倉喜八郎 | 岡部 たかし |
益田 孝 | 安井 順平 |
岩崎 弥之助 | 忍成 修吾 |
伊藤 兼子 | 大島 優子 |
穂積(渋沢) 歌子 | 小野 莉奈 |
穂積 陳重 | 田村 健太郎 |
阪谷 芳郎 | 内野 謙太 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 黒崎 博 |
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