長七郎の必死の説得により尾高惇忠と栄一や喜作の決起の企ては取りやめとなった。
では、何をするべきか?
迷いに迷った栄一の心を、旅の歩みは一歩一歩「栄一の道」を確認するような時間でした。
どこに進むのか・・・。
それはまだ決まっていませんでした。
第13話「栄一、京の都へ」 あらすじ
平岡円四郎に誘われたことが気になり、とりあえず江戸の平岡邸に向かうことにした栄一と喜作でした。
円四郎の妻にはじめこそ罵倒され追い返されそうでした。
しかし、渋沢栄一と聞くと、これは円四郎が興味を持った男だと気づき暖かく迎えてくれたのでした。
円四郎は、一橋慶喜のお供として既に京へ立っていました。
そこで栄一たちのために、一橋家の家来を証明する書類を用意してくれていました。
栄一たちは、円四郎が二人を覚えていてくれたこと。そして困らないように書類を準備してくれていたことに感謝して、円四郎の言い残した通りに栄一と喜作は京に向かうのでした。
栄一たちを怪しむ八州見廻にビビりながらも、なんとか京に着くことができた栄一でした。
逃げ惑う志士たちを追い詰める新撰組を見て、時代の不安定さを改めて感じ取り気を引き締める栄一たちでした。
同時に、京の志士たちの不満は、浪士を浪士だった新撰組に取り締まらせている会津藩、その会津藩を裏で操る一橋の平岡円四郎へと向けられていることを知ったのでした。
平岡円四郎が悪の元凶であるとまことしやかに言われていましたが、間違った情報なのですが正す術がありませんでした。
筋を通す律儀な栄一でした。
平岡円四郎に書類の手配の例に京都藩邸を訪ねました。
残念ながら忙しい円四郎に会うことは敵いませんでした。
情勢を知らなければ話にならずと色々な志士たちと酒を酌み交わし交流を深める栄一と気さくでした。
政は、時の帝である孝明天皇が「参与会議」を設置しました。
これは、一橋慶喜、松平春嶽、会津藩主 厚平容保、前土佐藩主 山内容堂、善宇和島藩主 伊達宗城、薩摩藩国父 島津久光 がメンバーで構成されていました。
中でも武力に勝る薩摩藩の力は巨大でした。
これは、京にも日の本の政治を行う場所ができることを意味したのでした。
慶喜は、政は公儀(=幕府)が行うものであり、なぜ京に同じような組織が必要なのかと不快感を露わにしました。
松平春嶽も国難を考えると公儀の政を超えていると現状を嘆くのでした。
収拾がつかないのは各藩も似たようなものでした。
一橋家は、どこの出身でも手厚く優遇されたが、その他の藩は意見の対立から分裂することが多かったのでした。
事実、水戸藩でも藤田東湖の忘れ形見である小四郎が謀反を起こして脱藩してしまう有様でした。
栄一は・・・、情報収集という名目での志士との飲酒が災いしてすっかり無一文になっていました。
円四郎にも会えず、日々を悶々として過ごしていたのでした。
惇忠に手紙を出しました。
内容は、長七郎を京に呼ぶものでした。
しかし、精神が病んでいる長七郎を案ずる惇忠は、お供を付けて京に長七郎を送り出すのでした。
惇忠の心配は杞憂には終わりませんでした。
京へ向かう途中でのこと、長七郎は錯乱して人を殺め役人に捕まってしまったのでした。
同時に、栄一たちが書いた手紙も幕府に没収されてしまったのでした。
手紙には、取り止めたが決起の話題やこれからの血が沸き立つ内容を書いていることは大きな災の種としか考えられないものでした。
手紙の問題から栄一たちの身分照会が一橋家の円四郎のもとにきました。
円四郎は、栄一たちを一橋邸に呼び寄せ、事情を聞くことにしました。
栄一たちに興味のあった円四郎は、二人に一橋家の仕官を進めることで解決を模索するのでした。
第13話「栄一、京の都へ」 感想
きっと多くの熱くのぼせた志士たちが京に上り、そして大都市の「勢い」と「新鮮な情報」と「物価高」に面食らったのでしょう。
日本の情報の均一化がなされたのは、きっと鉄道の発達があってからだと思うのです。
それまでは、手紙でも数日かかりました。
自分自身で見聞きするならば数ヶ月でしょう。
自分の住む村へ他国の人間がそうそう訪れることも難しい時代でした。
多くの者たちが、自分の考えにあった都合の良い情報だけを聞き入れたのではないでしょうか。
栄一が、京について情報収集のために全国からやってきた志士たちと酒を酌み交わし、その結果何も有益な情報を得られないまま資金が尽きたときに言い放った栄一の言葉「志士たちっていうのは、幕府への不満はいうけれど何も行動はしない連中だ!」というシーンがあります。
これって、今までの多くの幕末ドラマではほとんど聞かなかった意見だと思うのです。
「攘夷」というキャッチコピーが流行り、時代の流行に乗り遅れまいと「藩」という組織では出世できない下級武士や農民が抑えられない楽な世界に飛び出したというのも一つの事実なのではないでしょうか。
ほとんど役に立たなかった志士を名乗る脱藩浪人が圧倒的だったのでしょう。
当サイト「大河ドラマ イッキ見ライフ」では、大河ドラマ見る方法としてU-NEXTもしくはAmazonプライムをおすすめしています。
2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高新五郎(幼少期の栄一の先生、従兄弟) | 田辺 誠一 |
阿部 正弘(幕府老中首座) | 大谷 亮平 |
徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
徳川 斉彬 | 竹中 直人 |
徳川 家慶 | 吉 幾三 |
藤田 東湖 | 渡辺いっけい |
渋沢 宗介 | 平泉 成 |
渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
高島 秋帆 | 玉木 宏 |
平岡 円四郎 | 堤 真一 |
渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
尾高 千代 | 橋本 愛 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 黒崎 博 |
NHKの見逃した大河ドラマを見るために一番おすすめな方法がU-NEXTを利用することです。
①31日間の無料お試しができる上に600ptプレゼントされる。ポイントは、有料コンテンツの視聴など支払いに当てることができる。
②「NHKまるごと見放題パック」へ同時申し込みならポイントは1000ptになり実質0円でNHK番組が初月から見られるようになります。