明治2年になっても新政府の足並みは一向に揃いませんでした。
薩摩と長州の中でも功労者への評価や人事の対応で大荒れに荒れてしまい、その対応でてんてこ舞いでした。
金も無い、新政府どころか日本国存亡の大ピンチだったのでした。
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青天を衝け 第29話「栄一、改正する」 あらすじ
大蔵省に出資した渋沢栄一は、早速改善に手をつけました。
まずは部署の垣根を越えた繋がりを持つ対策室として「改正掛」の設置を要望しました。
伊藤博文や大隈重信の後押しを得て、栄一は大蔵省の仕事と改正掛をまとめる仕事を掛け持ちしました。
静岡藩から会計に強い友人たちも招きました。
杉浦愛蔵らが新たに参加しました。
旧幕臣のメンバーは、与えられた身分は低く仕打ち的な面は感じられましたが、新しい日本を作る一助になれることにやりがいを感じての参加でした。
旧幕臣、そして長州や薩摩といった反幕府勢力といった出身も所属も混ざった「改正掛」の初会合が行われました。
金がない新政府は「正確な税の取り立て方」を先頭に
- 貨幣
- 丈量
- 度量衡
- 駅逓(えきてい)
などなど、、、、出るわ出るわ、、、、
旧幕臣に仕切られることへの「感情的な反発」を始める新政府の面々に対して、栄一は短時間にもかかわらず、ほぼ全ての挙げられた問題点の対策手段をまとめて大隈重信へ草案を提出したのでした。
これで周囲の雑音はピタッと収まってしまいました。
東京の新しい渋沢邸に歌は大喜びでした。
しかし、調子に乗る歌をお千代は一喝しました。
父の御威光で受ける対応を自分のことのように勘違いして「驕る」ことがあってはいけないと諭すのでした。
海外に負けない「養蚕業」を発展させることが話題になると、栄一は水を得た魚となり、代表してその分野を引っ張っていくお役目を授かりました。
残念ながら「出過ぎた杭は打たれる」ということでしょうか。
大久保利通の怒りを買うことになりました。
権威性を重んじて政策を行いたい大久保でした。
春がやってきました。
東京の渋沢邸に市右衛門とゑいが訪れました。
生真面目な、律儀な市右衛門は息子である栄一なのだが、社会的に成功した栄一への対応にも過剰な気遣いを見せました。
敬語で話す市右衛門に栄一はもちろんお千代もやめて欲しいと懇願するのでした。
「天子様に仕える身のお方を軽々しく名前で呼んではいけない」と市右衛門なりに配慮したのですが、、、空回りしてしまったようでした。。。
栄一にとっては、血洗島で従兄弟で師である尾高惇忠も「お蚕様」の養蚕業を勉強していることを知って心強く感じることもできました。
ただ、惇忠が栄一の新政府で働くことを理解してくれるのかは心配になるところでした。
製糸工場も建てたい大忙しの栄一たち改定掛でした。
そんな折に前島蜜が発見しました。
毎月の莫大な支出の電信代でした。
前島は「飛脚便制度」を考案していました。
これは、現在の郵便制度の基礎となる案でした。
前島は「郵便の父」として切手デザインに採用され、70年以上一度も変更されずに使用が続いているんですよね!
改正掛が活躍を続けたことで大久保利通に睨まれたことが原因か、大隈重信が主要機関から外されることになりました。
後ろ盾を失った改正掛でした。
ある日、栄一が家に戻ると尾高惇忠が訪ねてきていました。
栄一は、惇忠を新政府に誘いました。
特に、製糸工場を急ぐ栄一には、惇忠の力が必要だったのでした。
強く拒絶する惇忠でした。
栄一は「この国を救えるならなんだってやる」と「創る」ことの重要性を堅い意思を持って惇忠に伝えるのでした。
大蔵省では、井上馨が栄一の上司として着任しました。
年が明けて明治四年(1874年)になりました。
ついに「郵便」が開始されたのでした。
栄一からの言葉「創る」が耳に残り迷う尾高惇忠でした。
当然でした。
長七郎と平九郎の二人の弟を反幕府の面々に殺されているのでした。
それでも、本当に賢い男である惇忠でした。
製糸場に関わり活躍するために新政府への出仕を決めたのでした。
栄一は、とても喜びました。
青天を衝け 第29話「栄一、改正する」 感想
多くの問題点を、分析し、判断し、解決へのアプローチを決めていく。
旧幕臣の優秀な人材は、とにかく仕事が早く確実だったようです。
栄一もその一人であり、初心の通りに「活躍し、倒幕を目論んだ輩に幕府の威信を思い知らせる」活躍でした。
国が大きく変わった直後でした。
決定事項、確認事項、相談事、報告などでリーズナブルで確実な連絡手段はなんとしても欲しかったことでしょう。
郵便のシステムを確立した「前島 蜜」という人物は、現在ももっと認知度が高くて然るべきだと感じました。
このような「発明家」の名前が残っていく国づくりが、夢のある日本となるために必要なことなのではと漠然と感じました。
市右衛門の気遣い
市右衛門が、例え息子といえども「天子様」に仕える者を軽々しく名前では呼べないと接し方を変える配慮をしたシーンです。
この気持ち、当時ならば当然の気遣いだったのだろうと思います。
天子様は、まさに神と同等の尊い存在と思われていました。
きっと目を向けるのも憚られる神々しい存在だったことでしょう。
また、息子栄一としては、働く父を尊敬していました。
栄一の基礎は、全て市右衛門が手本でした。
市右衛門の言葉が、栄一を遠ざけているようで寂しかったのかもしれませんね。
親子ですが、人として敬意を持っていたからこそのエピソードだと思いました。
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私の拙いあらすじまとめでは、多くの心配りあふれた役者さんの演技は到底想像できません。将軍家茂が征夷大将軍を慶喜に譲ると決心する際の心情を表現するのは難しかったことでしょう。ぜひ、あなたも見逃した大河ドラマ「青天を衝け」をご自身の目でご覧ください!
2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
配役 | |
渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
尾高新五郎(幼少期の栄一の先生、従兄弟) | 田辺 誠一 |
美賀君 | 川栄 李奈 |
徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
徳川 家康 | 北大路 欣也 |
小栗 忠順 | 武田 真治 |
尾高 平九郎 | 岡田 健史 |
天璋院 | 上白石 萌音 |
井上聞多(馨) | 福士 誠治 |
渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
伊藤 俊輔 | 山崎 育三郎 |
大久保 一蔵 | 石丸 幹二 |
渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
尾高 千代 | 橋本 愛 |
貞芳院 | 原 日出子 |
(平岡円四郎の妻)やす | 木村 佳乃 |
西郷 吉之助 | 博多 華丸 |
板倉 勝静 | 永井 秀樹 |
岩倉 具視 | 山内 圭哉 |
杉浦 譲 | 志尊 淳 |
徳川 昭武 | 板垣 李光人 |
五代 才助 | ディーン・フジオカ |
大久保 一翁 | 木場 勝己 |
大隈 重信 | 大倉 孝二 |
三野村利左衛門 | イッセー尾形 |
徳信院 | 三村 里江 |
三条 実美 | 金井 勇太 |
大隈 綾子 | 朝倉 あき |
萩原四郎兵衛 | 田中 要次 |
前島 蜜 | 三浦 誠己 |
制作キャスト
作 | 大森 美香 |
音楽 | 佐藤 直紀 |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
語り | 守本 奈実(アナウンサー) |
演出 | 田島 彰洋 |
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