混沌とした日の本でした。
大きな社会の変化の荒波は江戸から離れた渋沢栄一の郷里である血洗島にも津波となって押し寄せていました。
第１１話「横濱焼き討ち計画」 あらすじ
渋沢栄一の従兄弟であり、学問武術の師でもある尾高惇忠がついに決起を決めました。
栄一も従兄弟の喜作も決行する中心人物となりました。
決起の準備と同時に、惇忠は江戸に戻ろうとした弟長七郎を危険から遠ざけるために己の決起のその時まで京へ逃がすことにしました。
栄一には、お千代との間に一太郎がが生まれました。
赤ん坊の誕生はみんなを幸せにしました。
父市郎右衛門は栄一の攘夷熱が冷めていくだろうと心穏やかにしたのでした。
しかし、栄一の世を憂う気持ちに変わりはなかったのでした。
こっそり惇忠の決起の準備を手伝っていました。
惇忠が決めた「決起」とは、横浜に滞在する偉人たちを街ごと火事で皆殺しにすることでした。
偉人がたくさん死ねば、異国から幕府が強い抗議を受けるが、幕府の残された力では争いきれすに幕府は転覆するだろう、というのが理由でした。
「北武蔵から攘夷！」が惇忠のキャッチコピーでした。
幕府にも大きな変化がありました。
それは、謹慎を命じられていた一橋慶喜の復活でした。
幕府が望んで対処したのではなく、九州の雄である島津久光のプレッシャーによる結果でした。
とはいえ、慶喜はまだ若い将軍を補佐するという「後見職」として政権に復帰したのでした。
不幸の忍びよりは気付かぬもの・・・
商いで家を空けていた栄一が家に戻りました。
しかし、不穏な家の様子に栄一は一気に不安に包まれました。
妻お千代、息子の一太郎とみんなが「麻疹（はしか）」を患ってしまっていたのでした。
第１１話「横濱焼き討ち計画」 感想
渋沢栄一といえば、、、、
１位 論語と算盤
そして、
２位がおそらくこちら「士魂商才」だと思います。
- こうと決めたら一徹で貫く精神。
- 商人としての利益
２．の意味ですが、こちらの指す「利益」は道理に則った「他者を幸せにし、その結果自らも豊かになる」という意味だと私は考えます。
その「士魂商才」をリトル渋沢栄一が「自らの生き方」として体現し始めた姿が見られたのがこの１１話ではないでしょうか。
私の中での気づきもありました。
渋沢栄一の「資本主義」の概念に「お客様」という考えはないのかもしれないということです。
現在のマーケティングにおいても「お客様第一主義」的な考え方は強く反映されます。
ネット戦略では、常に「お客様の悩みを解決する」情報が求められます。
インスタグラムでも以前は「バズる」という言葉がありましたが、２０１９年以降は優良情報による取捨選択となり「インフォる」に人気になった投稿に対する呼び名が変わりました。読み手にとって「得な情報」で信用を獲得する流れですね。
素敵な商いの言葉として有名な「三方よし」という近江商人の言葉も「納品業者」「販売者」「顧客」という分別があります。
「Win WIn」 も相手と自分という線引きがあります。
渋沢栄一にはなかったのかなぁ〜と感じたのです。
根拠はないです！笑
しかし、家族も、村の人々も、武蔵国の人々も、日の本の国の人々も、みんな同じで栄一の家族感が広がった以外は何ら変わらなかったのかと思えたのでした。
そう考えるとこの渋沢栄一という人がとんでもない「偉人」に見えてきました。
私は、渋沢栄一の「義理合一説」を読んだことはありません。
ちなみに、三島中洲の「義理合一論」も読んだことはありません。
同じ思想だったので渋沢と三島は意気投合し、親交が深かったと言われていますね。
二人の思想の原点と考えている山田方谷の「理財論」は現代語で読みました。
山田方谷に興味を持った方におすすめ
商売のバイブルとして渋沢栄一を参考にしようとした際に「お客様」という概念を持って参考にするのか、「家族のために」で行動する一人の男として参考を求めるのか、理解の仕方は全く違うものになることでしょう。
時々あるんですよね〜急に頭に降りてくるような読み取り方が、です。まぁ私の言いたい放題なので寛大にお許しください。皆様のお気づきや主張もご自身のサイトでぜひ発信してください。拝読することを楽しみにしております。
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２０２１年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」キャスト
主要キャスト
| 配役 | |
| 渋沢 栄一 | 吉沢 亮 |
| 澁澤 喜作 | 高良 健吾 |
| 尾高新五郎（幼少期の栄一の先生、従兄弟） | 田辺 誠一 |
| 阿部 正弘（幕府老中首座） | 大谷 亮平 |
| 徳川 慶喜 | 草彅 剛 |
| 徳川 家康 | 北大路 欣也 |
| 徳川 斉彬 | 竹中 直人 |
| 徳川 家慶 | 吉 幾三 |
| 藤田 東湖 | 渡辺いっけい |
| 渋沢 宗介 | 平泉 成 |
| 渋沢 ゑい | 和久井 映見 |
| 高島 秋帆 | 玉木 宏 |
| 平岡 円四郎 | 堤 真一 |
| 渋沢市郎右衛門 | 小林 薫 |
| 尾高 千代 | 橋本 愛 |
制作キャスト
| 作 | 大森 美香 |
| 音楽 | 佐藤 直紀 |
| テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
| 語り | 守本 奈実（アナウンサー） |
| 演出 | 黒崎 博 |
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